こんばんは。私は現在、ファイナンシャルプランナー(FP)の3級を取得するべく勉強中です。FPの試験科目の中に、金融資産運用という項目があります。これは、経済や金融の基本的なことや、金利について、債券・株式についてなどを勉強しますが、ここの株式の中に、株式投資の際の銘柄選びの際に重要な指標について学ぶところがあります。今日はこの指標について書いていきます。高配当株投資に役立ちますし、私と同じくFPの勉強をしている方の参考になればと思いますので、ぜひご覧ください。
FP3級で勉強する指標は、①PER(株価収益率)、②PBR(株価純資産倍率)、③ROE(自己資本利益率)、④配当利回り、⑤配当性向、の5つです。前の記事でも、配当利回りや配当性向については書いていますが、改めてこの5つを解説していきます。
①PER(株価収益率)
PERは、株価が1株あたり純利益の何倍になっているかを表す指標です。これは現在の株価が、その企業の利益と比べて割高か割安かを判断するのに使われます。PERを求めるには、まず1株あたり純利益(EPS)を求める必要があります。計算式は、純利益を発行済株式数で割ります。PERは、業界によって平均値が違うので、他企業と比べる時は、同じ業種同士で比べる必要があります。PERの計算式は以下のとおり。その企業の株価を1株あたり純利益で割ります。
株価
PER(倍)=ーーーーーーーーーー
1株あたり純利益
②PBR(株価純資産倍率)
PBRは、株価が1株あたり純資産の何倍になっているかを表す指標です。PERと区別して覚えるのが大変そうです💦こちらは1株あたり純資産を求める必要があり、計算式は、純資産を発行済株式数で割ります。 PBRの考え方もPERと同じで、低い方が株価は割安と言えます。 PBRの計算式は以下のとおり。その企業の株価を1株あたり純資産で割ります。
株価
PBR(倍)=ーーーーーーーーーー
1株あたり純資産
③ROE(自己資本利益率)
ROEは、株主が出資したお金を使って、企業がどれだけの利益を上げたかを見る指標です。株主が出資したお金とは、財務上の自己資本のことです。つまり、企業がどれくらい効率良くお金を稼いでいるかを示す財務指標です。高いほど効率的ということです。ROEの計算式は以下のとおり。当期純利益を自己資本で割り、100を掛けます。
当期純利益
ROE(%)=ーーーーーーー×100
自己資本
ちなみに、銘柄紹介の記事では、自己資本比率を紹介していて、呼び方が似ているので注意です。自己資本比率とは、総資本のうち、純資産の占める割合のことで、企業の財務体質の健全性を図る数値です。簡単に言うと、返済しなければならない借金が少ないと自己資本比率が高い、健全な経営をしていると言うことです。一般的に40%以上あると、ある程度安心できるという感じのようです。
④配当利回り
配当利回りとは、株価に対する配当金の割合を見る指標です。高配当株をするにあたって、配当利回りはとても重要です。これが高い銘柄を選ぶことが、高配当株投資の基準の一つです。一般的に3%以上あれば合格点、4%以上は、いわゆる高配当銘柄となっているようです。私も4%以上の銘柄を見ると、ワクワクしてしまいますね。
配当利回りの計算式は以下のとおり。1株あたりの年間配当金を株価で割って、100を掛けます。
1株あたりの年間配当金
配当利回り(%)=ーーーーーーーーーーーーー×100
株価
⑤配当性向
配当性向とは、企業の当期純利益に対する年間配当金の割合を見る指標です。営業利益ではなく、企業の最終利益となる、当期純利益を使います。この利益の何%を配当金として支払ったかを示します。適正な割合は、30〜50%と言われることが多いようです。これが少ないと、利益を配当金に回さず、設備投資など会社を大きくするための資金に回しているとみられ、今後企業が成長すれば、増配が期待できると考えられます。割合が多いと、ちょっと無理して配当金を出しているのかな?とみられ、減配の可能性があるのではないかと見られます。
配当性向の計算式は以下のとおり。年間配当金を当期純利益で割って、100を掛けます。
年間配当金
配当性向(%)=ーーーーーーー×100
当期純利益
以上の5項目が、FP3級の試験範囲として勉強が必要な指標です。試験に合格するために覚えるのはもちろんのこと、高配当株投資の際の銘柄選びにも重要な指標になりますので、これらをしっかり理解して、より良い高配当株投資を実現させていきましょう!それではまた。