こんばんは。秋になると、ホームセンターなどで秋植えの球根が販売されるようになります。代表的なのは、チューリップやスイセン、ヒアシンス、アネモネなどがあります。今回はチューリップやスイセンの球根を植えてみましたので、球根の特徴と育て方を紹介していきます。球根は花が咲くまでに少し時間がかかるので、咲いた状態を想像しながら楽しみに待ちましょう!
⚫️目次
①今回植える球根の紹介
・チューリップ
・スイセン
・ヒヤシンス
・シラー
・ムスカリ
②植え付けの様子を紹介
・チューリップ
・スイセン
・4種ミックス寄せ植え
③芽が出るまでの育て方
①今回植える球根の紹介
・チューリップ

まずは、春の花壇を華やかにしてくれる「チューリップ」です。園芸初心者からベテランまで幅広く愛されている人気の球根植物です。園芸店で、15球入りを買ってきました。5色の色があります。鮮やかな花が咲くのが楽しみですね。
チューリップの最大の魅力は、色や形が多様なことです。赤や黄色、ピンク、白が一般的ですが、紫や黒に近いダークカラーなど、個性豊かな品種があります。今回植えるのは、一般的な種類ですね。
チューリップは丈夫で育てやすい植物です。植え付けさえしっかりできれば、特別な手入れをしなくても春にしっかり咲かせてくれます。植え付けは10月〜12月で、開花は3月〜4月です。
チューリップは、花が終わった後に葉を残すことで球根が太り、翌年も咲くことがありますが、最初の年ほど咲かない可能性があります。ですので一年草扱いにして、新しく植え替えることが多いようです。
・スイセン

スイセンも早春にかけて、可憐な姿を見せてくれる球根植物です。今回は、「サブローサ」と「ベルソング」という2種類を植えていきます。
スイセンも非常に種類が多く、園芸品種は数千以上と言われています。花の色は白や黄色が基本ですが、褐色の華やかなタイプも存在します。
花の形も豊富で、中央の筒が長いラッパ咲き、花びらが多く豪華な八重咲き、1本の茎に複数の花がつく房咲きなどがあります。見た目のバリエーションが豊かなので、好みに合わせて選ぶ楽しみがあります。
スイセンは冬の終わりから春の初めに咲く貴重な花です。寒さに強く、周囲の植物がまだ眠っている時期にいち早く咲き始めます。
スイセンは初心者でも育てやすく、手間がかかりません。また、球根が毎年分球して増えていくため、年々株が大きくなり、春の景色が豊かになっていきます。
植え付けは9月から11月。今回はちょっと遅めの植え付けでした。開花は12月から4月ですが、品種や地域により差があります。スイセンは宿根草タイプなので、植えっぱなしでも翌年咲きます。今回のスイセンはプランターに植えるのですが、そのままの状態で夏越しをする予定です。
・ヒヤシンス

寄せ植え用にミックスされたものが売っていたので、この写真の通りに植えてみようと思います。
まずはヒヤシンスです。春咲き球根の代表格とされていて、3月から4月に開花します。花色も豊富で、赤や白、黄色や紫など様々です。
ヒヤシンスの魅力の一つに、強い香りがあります。風に揺れると、空気が一瞬で華やぐほどです。花屋さんでも「香りの花」として扱われ、切花としても人気です。
また、室内で「水耕栽培」で育てるのも人気があります。水耕栽培とは、土を使わず水だけで植物を育てる方法のことです。インテリアショップなどでも水耕栽培のヒヤシンスがディスプレイされていることがあり、お部屋のインテリアとして完成されています。
ヒヤシンスも球根植物の中では育てやすいのが魅力です。秋に球根を植えるだけで、春にはしっかり花が咲くので、初心者でも挑戦しやすい植物です。
・シラー
今回購入した球根の種類で、今まで聞いたことがなかったのが、このシラーでした。日本ではお店での扱いが少ないこともあり、あまり知られていませんが、海外では人気のある球根で、ナチュラルガーデンのアクセントとしてよく使われているようです。
草丈は10〜30cmほどと小型で、早春に星形の小さな花を房状に咲かせます。一般的に青色のイメージですが、品種によって白、ピンク、紫系統の花色も存在します。植え付けは10〜11月で、3〜5月に開花します。
シラーも初心者でも育てやすい球根植物とされています。秋に植え込むだけで翌春には開花し、植えっぱなしでも毎年花を咲かせます。スイセンと同じく、自然に球根が増える性質があり、数年で株がまとまり、風情のある群生が楽しめるのが魅力です。
・ムスカリ
ムスカリも、これまでの球根植物と同様に、初心者でも育てやすいとされています。ヒヤシンス科に属する球根植物で、ブドウのようにも見えるその可憐な姿は、英語でGrape Hyacinth(グレープヒヤシンス)とも呼ばれています。
草丈は10〜20cmほどで、花色は濃い青紫が定番ですが、白や淡いブルーなどもあり、花壇のアクセントとして重宝されています。チューリップとの相性が抜群とされており、青紫と赤・黄色の組み合わせは、春らしく華やかな景観を演出できます。
ムスカリはシラーと同じく、丈夫で手がかからないタイプです。球根が自然分球して毎年株が増え、群生しやすいため、少ない球根でも数年で見応えのある花壇になります。
植え付け時期は10〜11月で、開花時期は3〜4月です。今回購入した寄せ植え用の4種類は、似たような性質の植物でまとまっています。育て方や管理方法も同じでよく、初心者にもおすすめできるセットだと思います。
②植え付けの様子を紹介
それでは、紹介した球根を3つのプランターに植え付けて行こうと思います。
・チューリップ
まずはチューリップの球根です。

このプランターに植え付けていきます。深さも考えて、これくらいあれば十分でしょう。

このプランターに鉢底石を敷きます。これは排水性を高め、根腐れ等を防ぐ目的です。

チューリップの球根です。尖っている方を上にして植えます。ちなみに、球根を上から見た時に膨らんでいる方の向きを揃えて植えると、葉の向きが揃って咲くようです。今回は、そこまで意識せずに植えました。
土は市販されている元肥入りの培養土を使います。肥料が入っていて、すぐ使えるようにブレンドされているので便利です。植え付ける深さですが、今回のように鉢植えの場合は、球根の高さ1個分深く植えます。庭植えの場合は、雨で土が流されることがあるので、2個分の深さが目安です。プランターに土を入れて、球根の高さを決めていきます。

ウォータースペースを考えると、このくらいの高さでしょうかね。ここを基準に球根を置いていきます。植え付ける幅ですが、鉢植えの場合は1個分、庭植えの場合は2〜3個分です。
球根が宿根草の場合は、花が終わった後にも肥料を与えて球根を太らせることで自然に増えていくので、球根同士の幅をとるのですが、一年草で来年を考えないのであれば、間隔を詰めて植えることで賑やかに咲かせるというやり方もあります。今回はプランターに均等に咲かせようと思います。

こんな感じに配置してみました。間隔も1個分くらいなので、いい感じに咲いてきてくれるでしょう。

1個分の深さで土を入れていきます。

はい、こうなると何が植えてあるのかわかりませんが(笑)。一旦これで完成です。この後たっぷり水をやります。さて、他の球根達も植えてあげましょう。
・スイセン
次はスイセンの球根を植え付けていきます。

スイセンとこの後紹介する4種ミックス用のプランターです。チューリップと同じように、これに鉢底石を敷き、培養土を入れていきますよ。

スイセン「ベルソング」です。球根は基本的に尖っている方が上になるように植えていきます。

スイセン「サブローサ」です。スイセンの植え方はチューリップと同じです。深さは1個分にします。

上3つがベルソング、残り5つがサブローサです。この配置で植えていきます。球根の大きさが違うので、深さを調節するのが少し大変です。あとは土を被せて完成ですね。

植え付け後はしっかり水やりをします。スイセンは宿根草タイプで、植えっぱなしでも来年咲きます。分球して花数が増えるのか、まだまだ先の話ですが、咲き終わっても楽しみがありますね。
・4種ミックス寄せ植え
次は寄せ植え球根の紹介です。

まずは先ほど紹介したチューリップですね。3個あります。

これがヒヤシンスです。チューリップと同じくらいの大きさです。紫色は目立ちますね。2個入っていました。

これがムスカリの球根です。チューリップやヒヤシンスと比べると小さいです。4個あります。

これがシラーです。ムスカリと同じくらいの大きさです。3個入っていました。では、配置していきましょう。

こんな感じにしてみました。正面から見た時、草丈が高いチューリップとヒヤシンスを奥、低いムスカリとシラーを手前にしました。この寄せ植えも球根の大きさが違うので、1個分深く植える調整が必要でした。

水やりをして完成です。完成形が楽しみですね。
③植え付け後の育て方
それでは、植え付け後の手入れ・育て方です。といっても、特別なことはやりません。置き場所は外がいいです。寒さに当たった方が育つようになります。土が乾いたらたっぷりと水やりをします。芽が出てからは特に水切れに注意です。乾きすぎると、花が咲かなくなることもあります。花が咲き終わった後も、茎葉が枯れるまで水やりを続けることで、光合成をさせて球根を太らせることができます。これは宿根草の場合です。ただし、雨などにずっと当たると、根腐れを起こす可能性もあるようなので、できれば軒下に置いておくのがいいかもしれません。
肥料は花が咲いたら液体肥料を水やり代わりに与えます。それまでは水やりだけでOKです。咲き終わったあとも液体肥料を施すと、球根が太りやすくなります。
花が咲いた後、しおれてきたら花だけを切ります。種を作ろうとして栄養が行ってしまい、太らなくなってしまいます。また、葉は切らないでおきます。光合成をして球根に栄養を与えるためです。
葉も枯れたあとは、来年も咲かせる準備をします。球根は従来、葉が枯れたら掘り上げて風通しの良い場所で保存するとされてきましたが、干からびてしまうことがあります。鉢植えの場合は、植えたまま水を切って夏越しをすることができます。そして秋頃に水やりを再開すると、翌年も開花させることができます。今回は鉢植えですので、そのままにして夏越しをしようと思います。
さて、今回はチューリップやスイセンなどの球根植物の紹介でした。ちなみに植え付けたのは11月26日です。ちょっと遅いタイミングでしたかね。球根を育てるのは初めてですので、上手くいくか不安なところもありますが、育てやすいものを選んでいますので、まあ大丈夫でしょう。今後は芽が出たときの状態を紹介します。そして開花から咲き終わったあとの手入れまでを追って記事にしていきますので、楽しみにしていてください。それではまた。


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